産後に料理ができるか不安…!
里帰りをするしないにかかわらず出産後の料理をどうするか、は誰もが不安に思うもの。
そこで今回は里帰をせずに2人の子供を出産した私が、産後の体調の体験談や時短・手間なし料理で乗り切る方法をご紹介します。
産後は料理ができない?
産後は料理ができるものなのか、それともできないものか…
実際のところを知りたいですよね。
答えとしては身も蓋もない言い方になってしまいますが、「人によってできるできない差があるが、産後1か月の家事はできるだけしない方がベター」となります。
産後料理ができない、と世間一般で言われている理由には
- 体がまだ大仕事を終えたばかりで回復していない
- 赤ちゃんのお世話で料理にかける時間がない
という2つの側面があります。
1点ずつ詳しく見ていきますね。
体が回復しておらず無理は禁物
出産は全治1か月の大けがと同じ、なんてよく言われます。
出産後のママは人生で一番の大仕事を終えたばかりで回復には時間がかかります。
出産がどれくらい大変だったかや、帝王切開だったかなどにもよりますが、産後は立っているだけで体には負担になります。
特に産後1か月は不要不急の用事は避けて、可能なら横になっている方がいいです。
産後に無理した場合に影響は出るの?
出産後に実家や義実家の手厚いサポートが受けられる場合はいいのですが、産後パパママ2人だけで頑張る、という場合もありますよね。
「産後に無理をした場合に後々不調が出てくる」、「更年期が辛くなる」なんて世間では言われています。
産後に家事を頑張ると後の体調にどれくらい影響するのか?は知りたいところですよね。
ただ、一人の人で 産後にたくさん動いた場合/横になって安静にしていた場合 の両方を行い、後々の体調に影響を及ぼしたかどうかを確認することは難しいです。(どちらも行うことはできないため)
医学的にも産後の無理が更年期に影響する、という明確なエビデンスはありません。
産後は無理をするものじゃない、とわかった体験談
私の場合は、になりますが産後1~2か月たって、上の子の送迎や家事も普段なみに頑張っていると(ちょっと油断していました)、いきなり体に震えがきて寒気が。。
とにかく横になりたい、という状況になって半日ほど動けませんでした。
ですので、「今元気だと思っても遅れて体調が悪くなることはある」「無理しないにこしたことはない」というのはお伝えしておきます。
ただ、「産後は無理をするな、なんて正論はわかっているけど物理的に私しか家事育児できる人がいないんだよ…!」という方も多くいらっしゃると思います。
やむを得ず、家事育児をする場合は「今は普通の状態じゃないんだ」というのをしっかり念頭に置いて、
「疲れたら横になろう」「赤ちゃんのお世話と母体の優先を優先して、あとの家事はできてなくても困る人はいない」と割り切って、料理などの家事をすることをおすすめします。
赤ちゃんのお世話が忙しく料理ができない
赤ちゃんがとにかく泣くのでそのお世話でいっぱいで料理ができないという理由もあります。
これも赤ちゃんによってかなり個人差はあります。
例えば私の場合は一人目の子供の時はかなり寝かしつけが必要で苦労しましたが、二人目の時は割と一人で寝てくれ、昼間でも数時間まとめて寝てくれるので助かりました。
これは赤ちゃんの性格・個性などにもよるもので、寝ない赤ちゃんがダメ、というわけではありません。
「赤ちゃんは泣くのが仕事だから、お世話が大変で当たり前」「もしも寝つきがいい赤ちゃんだったらラッキー」くらいに考えておくのがいいと思います。
また、赤ちゃんは規則正しく寝たりおっぱいが欲しくなったり、というわけではありません。
「料理を作っていたら泣いて呼ばれた」なんてことは日常茶飯事です。
「ご飯を作る時間が全くないかと言われるとそうではないが、凝ったごはんを作る時間はない」、と思っておくといいですよ。
産後の料理はいつから?
産後の料理をいつから始めたか、はママが里帰り出産をしていたかどうかによってかなり変わると思います。
里帰りをしていた場合だと産後1~3か月後くらいから始める、というママが多いです。
でも里帰り出産をしていない場合だと産院を退院したその日から、簡単な食事を作る、というお母さんもいます。
後ほど産後の料理の手抜き&時短ポイントをご紹介しますので参考にして、最小限の料理から始めてみてください。
産後の食事は栄養バランスが大切
産後の食事は母体を回復させるためと赤ちゃんのためのおっぱいを作るために栄養バランスが大切です。
「料理をなかなか作れない時期なのに栄養は必要だなんて…!」と思うと焦ってしまいますが、意識して食事をとるだけでも違います。
摂りたい栄養素
まず産後に摂りたい栄養素ですが、平常時と比べて実に様々な栄養素が多めに必要となっています。
母乳は血液からできているため、タンパク質はもちろん多く必要になっています。
また、ビタミンA、ビタミンB群、葉酸やビタミンCなどのビタミン類、鉄・銅・亜鉛・ヨウ素・セレンなどのミネラル類も非授乳時より多く必要です。
※平常時よりも多く必要な栄養素は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にしました。
必要なエネルギーは意外と多い
産後は「やっとダイエットができる!」「崩れた体形をいち早くきれいに戻したい」なんて思ってしまうもの。
ただし、厚生労働省によると授乳中の推定エネルギー必要量は平常時に比べて350kcal多い、とされていて無理なダイエットは禁物です。
1日の総カロリーでいうと2500kcal前後は必要です。
※推定エネルギー必要量は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にしました。
産後の料理の手抜き&時短ポイント
それでは産後の忙しくて休息も必要なときに、簡単に時短で食事を用意するためのポイントを5点ご紹介します。
冷凍保存食を作っておく
まず、産前に余裕があればできることですが冷凍の保存食を作っておく、ということです。
私の場合は臨月に入ったころから、カレーやハンバーグなどを作るときには多めに作って冷凍してストックしていました。
↓こちら、出産直前の我が家の冷凍庫です。
(主人への情報連携用だけに撮ったものなので全く整理されていない&暗くて見にくいのですが、すみません。)
ホームセンターなどで手に入るジップロックコンテナを買って、1回分ずつおかずを入れて冷凍しておくとレンジ解凍も容器のままできて便利です。
解凍のときは蓋をずらしてからレンジに入れてくださいね。
ジップロックコンテナはわりと耐久性もあり、とにかく軽い!冷凍庫でも重ねやすい形状なのもいいですよ。
作ったときは「何を作ったか忘れるはずがない」と思うのですが、食べるときに見てみると「このおかず何!?」となることが多いので笑、おかず名と調理日をシールで貼っています。
また、先ほどの写真の上の方に見えているのは薬味を小分けにしたもの。
しょうがやにんにくなどをすりおろし・みじん切り・千切り にして離乳食用の小分けフリージング容器に入れてストックしています。
新鮮な生のものに比べてさすがに風味は劣りますが、産後の料理に薬味の小分けがあるといちいち包丁を使わなくていいので重宝します!
簡単に栄養補給ができる食品があると安心
産後の授乳期はとにかくお腹がすきます。
そんな時は産後の睡眠不足もあってつい甘いものが食べたくなるのですが、どうせなら栄養補給もできるものがおすすめ。
コーンフレークやグラノーラ
コーンフレークやグラノーラにはビタミンやミネラルが添加されたものが多いです。
こればっかりでご飯を食べないのはおすすめしませんが、小腹がすいたときや料理ができないけれどサッと何か食べたいときに重宝します。
おにぎり
おにぎりなら効率的にエネルギーが摂れ、健康にもいいです。
ごはんをたくさん炊いたときに醤油・ごま油・煮切ったみりん・乾燥小エビ・ごま などを混ぜ合わせて握り、1つずつラップに包んで冷凍するといつでも食べられます。
ナッツ類
ナッツにはビタミンやミネラルが豊富です。
食物繊維も多いので、産後に悩まされる人が多い便秘予防の効果も期待できます。
塩が添加されているものも多いので無塩のものを選ぶと安心です。
簡単メニューでいいので一品増やす
産後、授乳期は栄養素がたくさん必要、と先ほどもご紹介しましたが「いったい何を作ればいいの?」と思いますよね。
そこでおすすめなのが簡単メニューでいいので一品増やすということです。
産後に一汁三菜なんてどうしたって作れないので、素材をただ炒めただけの簡単料理や冷凍食品に頼ることも多いと思います。
それでも、「何か1品増やせないか?」と意識してみてください。
- 枝豆をゆでる
- ミニトマトを洗って出す
- 冷ややっこをプラスする
- 味噌汁は具沢山にする
- 食後にフルーツを食べる
今挙げたこれら↑のことはどれも簡単な物ばかりですが、摂る品目が多くなるので自然と栄養バランスが整いやすくなります。
こちら↓の記事では、何を作ったらいいかわからないときもダッシュで作れる、簡単メニュー6選をご紹介しているので合わせてご覧くださいね。
産後のおもてなし料理は出前に頼る
産後は意外と家に親戚がお祝いに来てくれる、なんてことが多いもの。
そんな時は無理をせずに出前をとるのがおすすめです。
私も産後のおもてなしは出前のお寿司にペットボトルのお茶、取り皿は紙皿で楽をさせてもらいました。
お吸い物だけ手作りしました。
食材宅配サービスに頼る
最後にご紹介したいのがお弁当、普通の食材に加えて日用品なども配達してくれる食材宅配サービスです。
私もこれなしでは産後を乗り越えられなかった、というくらい活用しています。
里帰りはしない、里帰りをするなどそれぞれ人によって状況は違うと思いますが、産後しばらくはまず、買い物に行けないので、何かのサービスを頼るといいと思います。
宅配弁当
特に里帰り出産はしない、という方におすすめなのが宅配弁当です。
食事準備の負担をできる限り減らして赤ちゃんのお世話に集中できます。
食宅便
食宅便は医療施設への配食トップシェアの会社が手掛けるお弁当です。
管理栄養士が監修した献立なので栄養バランスが整っていますし、レンジでチンするだけですぐに食べられます。
1食当たり5品のおかずが入っているので豊富な品目が食べられ、飽きにくいです。男性が嬉しい丼ものやパスタなどの麺類もありますよ。
ただ、カロリーは控えめなので授乳中の方はごはんの量で調節したり、自分で味噌汁・スープなどと組み合わせるのがおすすめです。
栄養が考えられているのに価格は1食当たり約571円(税込)、送料は全国一律390円(税込み)とお手頃です。
気軽に始められるお値段で、単発でも頼めるので産前・産後に利用しているママも多いです。
昨日のお昼は食卓便の宅配弁当を試しに食べてみました😋
医療とかの食事サービス業界シェアNo. 1の日清医療食品が手がける宅配弁当だそうで👀
管理栄養士が監修した栄養バランスの取れた食事を食べられるというのが魅力で頼んでみたんだけど、凄い良かった✨ pic.twitter.com/iYwRK4rN99— たまこ@39w→0m (@sun_sun_sun1109) November 3, 2019
「産後の料理は自分で少しはできそう」という方も、冷凍庫に常備しておくと安心感が違いますよ。
食宅便の詳しい情報はこちらの記事でご紹介しています。
ワタミの宅食
産後はほぼ家にいるので毎日ごはんが必要、食事を解凍する時間ももったいない、という方におすすめなのが常温で届けてくれるワタミの宅食です。
8年間で5億食を提供しているという実績があり、高齢者だけでなく産前産後のママも多く利用しています。
5日間コース(月~金)と7日間コース(毎日)があり、1週間単位で注文できます。
「1日だけお休み」ができないのはデメリットですが、手軽なので「産後1か月のみ」など割り切って利用するのもいいと思います。
食材宅配サービス
産後の料理は里帰りから戻ってからスタート、もしくは里帰りはしないけれど自分で簡単な料理は作りたい… という方には野菜や肉魚、便利な冷凍食品から日用品まで揃うサービスがおすすめです。
コープデリ
コープデリはとにかく商品点数が豊富な生協の食材宅配です。
週一でネット注文した商品を配達してくれるので、買い物に全く行けなくても問題ありません。
普段スーパーで買っているおなじみの商品もたくさんありますし、時短の冷凍食品、ストックしていつでも食べられる健康的なおやつなどもあるので本当に助かります。
例えば授乳中にも積極的に摂りたい魚の「焼くだけ」「温めるだけ」でいい冷凍食品が豊富(下の画像は抜粋です)なので、冷凍庫に常備していると安心です。
自分一人だけのお昼、「ささっとおいしいもの食べたい!」なんてときも冷凍めん類が充実しているのですぐ準備できます。
(↑カタログ写真にも載っている五目あんかけラーメンを調理したところです。)
宅配なのにお値段もスーパーなみにお手頃なので、食材宅配は初めて、という方でも安心して始められます。
地域によって多少差はあるのですが、赤ちゃん割引があって配達手数料が無料になることも多いです!
ちなみに、コープデリは関東しか配達していないので、それ以外の地域の方は全国配送があるOisixも検討してみてください。
産後の料理は産前に調べてお試しが賢い!
産後の料理をどうしていくか、についてはできれば時間のある産前に使い勝手をお試ししておくのがおすすめです。
わりとどこの会社もお得なお試しセットを用意しています。
「お試しセットが良さそうだからちょっと頼んでみよう」と複数注文⇒良かったところのみを継続もありですよ。
産後料理の手抜き&時短ポイント まとめ
いかがだったでしょうか。
産後に料理ができるのかどうか、という疑問への答えや時短で簡単に食事を用意するためのポイントについてご紹介してきました。
産後は可能な限り1か月はゆっくりした方がいい、と上に書きましたが、本当に体の調子が本来の自分に戻った、と思えるのは1年後だったりします(経験者談)
また、「もう料理を頑張る気力が起こらない・・・一生ちゃんとした料理が作れないかも?」なんて思うことも産後はありますが、いつかはまた「おいしい料理を作ろう!」となる日も来ます(こちらも経験者談)
どうかそれまで無理をせず、食材宅配サービスなど便利なものにはどんどん頼って、この時期を乗り切ってくださいね。
おすすめの食材宅配サービス
私が試した食材宅配の中でおすすめのサービスをランキングで紹介しています。