コンビニ弁当はどんな時間でもさっと買って食べられて本当に便利なのですが、なんとなく「防腐剤とかが多いのでは?」と心配ですよね。
そこで今回は、添加物にはちょっとうるさい管理人が、防腐剤をはじめとしたコンビニ食品の添加物の真相とそのリスクについて詳しくご紹介します。
目次
コンビニ弁当には防腐剤が大量ってホント?
コンビニ弁当はいかにも体に悪そう、と思いますが実際のところはどうなのか、気になりますよね。
実際、以前はソルビン酸Kに代表されるような合成保存料が多く使用されていました。
ところが、2000年代に入って食の安全志向が高まる中、「保存料は何となく恐ろしい」、と考える消費者が増えてきました。
※保存料と防腐剤は同じ意味です。
保存料が入っていないコンビニ弁当も!
健康志向が高まる中、最近は保存料不使用のコンビニ弁当が増えてきています。
大手コンビニチェーンが「保存料・合成着色料不使用」を掲げ、他のコンビニチェーンも続々とその方針に倣っているようです。
コンビニ弁当といえば保存料(防腐剤)たっぷりというイメージがどうしてもありましたが、それも変わってきているということですね。
保存料を使わない、という流れになってきているのは確かです。
最近のトレンドは防腐剤の代わりにpH調整剤
ただ、気を付けたいのは保存料(防腐剤)というものの代わりに別の形で腐りにくくしている、ということです。
実は最近は保存料を使わないために、pH調整剤という食品添加物でお弁当の日持ちを良くすることが行われています。
pH調整剤は名前のとおり、酸性~アルカリ性を調整できるもので、食品を酸性に傾けることで腐敗を防止する働きがあります。
pH調整剤は毒性は高くありませんが、問題なのは消費者には何がどれくらい使われているのかわからない、ということです。
クエン酸など30品目程度がpH調整剤に該当しますが、何種類使われてもpH調整剤という一括表示のみでOKとなっています。
防腐剤以外にも添加物はたくさん入っている!
そして、怖いのは保存料だけではありません。
コンビニ弁当には他にも多くの食品添加物が含まれており、全く含まれない物を探すのはほぼ不可能、と言えます。
添加物は目的があって入れられるものですが、体にとっての「栄養」にはならないものがほとんどです。
コンビニ弁当に添加物を入れる理由5つ
では、なぜコンビニ弁当には添加物が入っているのでしょうか。
主に5つほどの理由がありますが、どれも消費者のため、というよりはお店の利益のため、と思えるようなものばかりです。
①食中毒を防ぐ
添加物を入れる一番の理由といえば、食中毒を防いで日持ちをさせるため、になります。
というのは、コンビニ弁当はセントラルキッチン(食品工場)でまとめて作り、全国の店舗に配達されることがほとんどだからです。
店内製造に比べ、調理から実際に食べるまでの時間がかかるため、その間に腐敗して食中毒が起こる、ということはコンビニチェーンとしては何としても避けたいところです。
また、消費者はコンビニ弁当を買っても涼しい環境で保存してくれる人ばかりではありません。
高温多湿など、多少腐敗しやすい環境で放置されても食中毒が起こらないように、というのを考えて添加物が入れられています。
②加工しやすくする
食品添加物には工場でお弁当を作るときに食品を扱いやすくする効果もあります。
例えばコンビニのおにぎりには油分が添加されていますが、これにより機械でのごはんの成型がしやすくなります。
③かさ増しする
ハムやお肉のおかずなどに多いのが、安い卵タンパクや乳たんぱくを使ってお肉をかさ増しすることです。
タンパク質を注入することでお肉の使用量を減らし、メーカーの利益を大きくすることができます。
ただ、肉とは違うものなのでそれをごまかすために化学調味料で濃い味付けにする必要があるなど、1つ添加物を加えるとさらなる添加物が必要になる、という事態も招いています。
④風味をつける
一般論での話になりますが、コンビニ弁当のお弁当は外国産の安い食材やお肉であれば端肉などが使われていることが多いと言われています。
理由は、スーパーなどで生鮮食品を売ろうと思ったら産地を明示しなければいけませんが、加工食品の場合は産地を書く必要がないからです。
このため、外国産のものを使ってもわからないので抵抗なく買ってもらいやすい、といった側面があります。
ただ、粗悪な食材を使っている場合は風味も劣るため、それをごまかすための味付け・香り付けが必要になります。
そこでアミノ酸などの化学調味料、たん白加水分解物、香料などを使って風味をプラスし、おいしく感じさせる、といったことが行われています。
⑤おいしそうに見せる
コンビニ弁当は「おいしそう」と見た目で選ばれなければいけないため、見た目も重要です。
先ほど原材料が粗悪な可能性があることについてお話しましたが、鮮度が落ちている食品をおいしく色鮮やかに見せるための着色料は多く使われています。
最近のコンビニ弁当では「合成着色料は使用していません」としているところもありますが、天然着色料でも安全性が疑問視されているものはあります。
また、着色料以外にも液体が分離することを防いで見た目をよくする乳化剤、など少しでも完璧な見た目を保つために使われている添加物もあります。
コンビニ弁当で特に危険な食品添加物とそのリスク
コンビニ弁当やコンビニ食品には多くの添加物が含まれていますが、全てを避けていては、食べられる物がなくなってしまいます。
そこで、特に危険性が指摘されていて、コンビニ弁当に多く使われるものを4つご紹介します。
カラメル色素
カラメル色素はおいしそうな茶色の見た目にするために、お弁当やスイーツなどあらゆる加工食品に入っています。
ただ、その作り方には4種類があり、そのうちカラメルⅢとカラメルⅣには発がん性の疑いがあります。
原材料表示には「カラメル色素」とだけ書けばよく、Ⅰ~Ⅳのどれであるかはわからないため注意が必要です。
タール系の色素
赤色3号、青色2号、緑色3号など、お弁当の漬物やお菓子、アイス類にも入っています。
その独特の化学構造から発がん性や催奇形性(胎児に奇形が生じる)の疑いが持たれています。
例えば赤色2号は日本で食品添加物として認められていますが、アメリカでは発がん性の疑いで使用が禁止されています。
アスパルテームなどの人工甘味料
人工甘味料のアスパルテーム。
カロリーオフやノンカロリーのお菓子やジュースに使われています。
こちらも発がん性の疑いがあり、脳腫瘍の発症との関係が指摘されています。
他にも人工甘味料にはスクラロースやアセスルファムKなどがありますが、どちらも体では全く代謝ができません。
亜硝酸Na(発色剤)
おにぎりの辛子明太子やお弁当の定番、ウィンナーなどに多く含まれている亜硝酸ナトリウム。
魚卵や豚肉にも多く含まれているアミンという物質と亜硝酸ナトリウムが反応するとニトロソアミンができますが、これに発がん性が認められています。
もちろん使用量は国によって制限されていますが、危険性はゼロにできない、ということで特に避けたい添加物です。
添加物表示が少なくても安全とは言い切れないわけ
上で見てきたように、最近の大手コンビニの努力でコンビニ食品に使用される添加物は少なくなってきています。
それでも表示されている数が少ないほど安全、とも言い切れない事情があります。
添加物の表示にはいくつかの抜け穴があり、それをうまく使えば消費者にはわからないように添加物をたくさん使うことも可能です。
キャリーオーバー(加工品の原材料に含まれる添加物は表示しなくてよい)
原材料に元々含まれている添加物は表示が免除されている、というのがキャリーオーバーです。
例えばお弁当のごはんを別の会社から購入して詰めれば「ご飯」と表示が可能で、中にどんな添加物が入っているかはわかりません。
加工助剤(完成時に中和されたり除去される添加物は表示しなくてよい)
食品を作る途中で使用するもので、最終的な食品にはほとんど残らないものについては表示が免除されています。
例えばチーズの製造時に炭酸水素Naを使用しても、加熱時に分解されて最終的には成分がほとんど残らない、という場合は加工助剤となるため表示は不要です。
店内製造のもの(添加物は表示しなくてよい)
店内で製造し、包装容器に入っていないものについても添加物は表示しなくて良いことになっています。
物産展の漬物や明太子、弁当屋さんのお弁当など表示しなくてもよいものはたくさんあります。
何が入っているか知りたい、と思ったら直接聞くしかありません。
企業のホームページを見ても、原材料の情報公開がされていないものも多いです。
それでも時短で健康を考えたいなら食材宅配がおすすめ
ここまでをまとめると
- コンビニ食品にはどうしても企業都合で添加物が入っている
- 原材料表示には書かれず、消費者に分からない形で入っている添加物がある
となります。
自分や家族の健康を守るためにはなるべく生鮮食品を買って自炊するのがベスト、というところなのですがそれを毎日するのは正直大変ですよね。
私自身も、元気な時はいいですが疲れているときは「一から料理する気力が全く出ない…!」となるのでその気持ちはとてもよく分かります。
そんな方におすすめなのが、食材宅配サービスを利用することです。
食材宅配サービスとは、その名前の通り、食材やお弁当を自宅まで届けてくれるものなのですが、各社こだわりの食品を扱っているのがポイントです。
わんまいる
わんまいるは旬の素材を使った体にやさしい冷凍のお惣菜セットを購入できるサービスです。
大人気のおかずセット「健幸ディナー」は発売以来50万食を超えるヒット商品です。
栄養バランスの整った主菜1つ+副菜2つを解凍だけで簡単に準備することができます。
↑こんな風に1回分のおかずが袋にまとめられて届きますが、ばらすこともできるので冷凍庫にコンパクトに納めることが可能です。
こちらは「北海道産鮭の塩焼き」の献立です。しっとり柔らかい鮭が絶品でおうちの焼き立ての鮭を超える味でした。
そして、商品と一緒に原材料が書かれた紙が届きます。
わんまいるのお惣菜も加工食品なので全くの無添加ではありませんが、合成着色料・合成保存料は使用されていません。
上の写真でご紹介した鮭の塩焼き・高野豆腐の炊き合わせ・大根としらすの和え物 の献立の原材料はこちらです。
また、この健幸ディナーのすごいところは、主原料は100%国産のものを使用しているところです。
これは冷凍総菜やお弁当ではかなり珍しいことなんです。
味付けもだしがきいていておいしく、冷凍食品なのに家庭的な味わいのごはんが食べられます。
管理栄養士の方が監修した献立なので栄養バランスも安心で、コンビニ弁当にありがちな塩分やカロリーの摂りすぎも防止することができます。
詳しい実食レビューやお得なお試しセットなどの情報はこちらの記事にまとめています。
コンビニ食品に含まれる防腐剤の真相 まとめ
いかがだったでしょうか。
コンビニ弁当に含まれる防腐剤(保存料)の真相についてご紹介してきました。
各社努力をして添加物を減らしている傾向にはありますが、やはりその便利さゆえに添加物をゼロにするのは難しいのだと思います。
忙しい時、作る気力がどうしても起きない時、人との付き合いでコンビニ弁当を食べなければいけない時はあると思いますが、毎日食べるのは避けた方がいい、と言えそうです。
結局自分の体を守れるのは自分しかいません。
私も「完璧」はできませんが、自分と家族のために「少しでもリスクが少ない食べ方」をいつも意識したいと思っています。
添加物に配慮した食材宅配サービスをもっと知りたい、という方にはこちらの記事も参考になると思います。
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