日本の文化ともいえるお弁当作りですが、共働きの場合は本当に大変ですよね。
そこで今回は共働き歴8年、弁当は週4のペースで作っている我が家の経験から、共働きの弁当事情(だれが作るか、材料費等)と時短で作るコツをご紹介します。
目次
共働きのお弁当みんなどうしてるの?
夫婦で働いていると日々の晩ご飯だけでも大変なのに、お弁当まで作るなんてー、とお悩みの方も多いと思います。
まずは、働く夫婦のお弁当事情について、私と周辺のリアルな状況をお伝えしたいと思います。
妻が作るのが当たり前!?
私の周り(職場、ママ友など)を見ていても、共働きでお弁当を作っている、という家庭の9割以上は妻の方が作っています。
一家庭だけ、子供さんが中学生、と大きくなられていて子供とパパママそれぞれで曜日ごとに担当を決めて交代で作っている、というおうちは知っています。
でも、たいていは妻が毎日の料理を作るため、お弁当も合わせて作る、ということになるようです。
普段の料理を作る方が弁当も作るのは食材の使いまわしなどもできて合理的、なのですが…
ママ友に話を聞いてみると弁当や夕飯の仕込みをするために妻だけ朝の4時代に起きている方も!
私は早起きが苦手なので作り置きなども駆使して乗り切っていますが、妻だけ長時間家事して当たり前、という日本の風潮は何とかしてほしいですよね。。
外国では「弁当は作らない」or「できる方が作る」
ただ、外国では状況はかなり違うようです。
「お弁当を作る」という文化自体がないところも多いですし、あったとしてもごく簡単なもの、というところがほとんどです。
ドイツ滞在歴のあるママ友は「向こうのお弁当って 食材そのもの、って感じなので楽だよ」と言っていました。
パンにチーズなどをはさんだものにきゅうりや果物をカットしたもの、が定番なんだそうです。
また、弁当を作るのも夫婦のうち「得意な方が作る」「時間がある方が作る」となっているところも多いです。
日本では「きれいな見た目で栄養バランスもとれたお弁当が望ましい」「妻が作って当たり前」なお弁当文化なのですが、世界標準で考えるとかなり特異なことなのだと思います。
我が家の共働き弁当の変遷
ここで、全く参考にならないと思うのですが、「こんなに簡単な弁当を作っているよ」、ということで我が家の弁当写真を載せてみたいと思います。
(いつも写真を撮っておけばいいものの、朝はバタバタ…となって忘れてしまうんですよね。)
新婚当初のお弁当
こちらは比較的、結婚して間もないころのお弁当です。
新婚と言いつつ、のっけ弁(ごはんにおかずを乗っけた簡単弁当)ですが…
でもこの頃は見た目も重視して曲げわっぱ風のお弁当箱に、当日朝作ったおかずを詰めていました。
子供が産まれてからのお弁当
子供が産まれてからは本当に朝の時間が無くなり、朝におかずを作るなんてほぼ無理、になりました。
また、弁当箱を洗う手間も惜しい、ということで食洗機対応のステンレス弁当箱になりました。
上のお弁当は前日の残りの豚の生姜焼きに作り置きおかずの大根葉のじゃこ炒め、切り干し大根を詰めたものになっています。
朝におかずを作る、は諦めてなるべく作り置きおかずを土日に用意しておくようになってからはなんとかお弁当を持って行けるようになりました。
子供の遠足の日のお弁当
こちらは子供の保育園で遠足があった日のお弁当です。(奥が大人用、手前が子供用)
いつもよりは頑張って豆ごはんを作ったぐらいです。
子供が小さいのでさすがに作り置きおかずは不安で当日朝に1時間早く起きて調理しました。
共働きのお弁当、ここが大変
いつも弁当作りを頑張っている方、本当にお疲れ様です。
ここで、共働きの場合のお弁当作りはここが大変、という点をまとめてみました。
共感してもらえる点がきっとあると思います。
睡眠時間が削られる
一番はこれですよね、寝る時間が削られてしまうということです。
お弁当を朝に作る場合は準備から後片付けまで、最低でも30分は必要ではないでしょうか。
「この時間があれば、寝ていたい」というのが正直なところです。
また、お弁当を作ろうと思っていても、日々の仕事の疲れで起きられないこともありますよね。
仕事をしていると繁忙期もあります。また、小さい子供がいると夜泣きなどもあります。
毎日お弁当を作るのは本当に体力勝負ですよね。
作って当たり前と思われる
これは共働きの場合に限りませんが、お弁当を頑張って作っているのに旦那さんに「作って当たり前」と思われるのは辛いですよね。
相手から感謝の言葉がない、感想を言われたことがない、お弁当箱を洗ってくれない…などなど、これも「作って当然」と思われているのと同じです。
「作るの大変なら前日の残り物でいいよ」と言われたとしても、「残り物が出ないことだって多いし、残り物詰めたって他に弁当箱の隙間を埋めるのが大変なんだって!」と言いたくなります。
また、少し話が変わりますが「そんなに大変なら作らなくていいよ」と言われることも。。
これは旦那さんなりに相手を気遣っての言葉だと思うのですが、「お弁当も手作りのものを持たせてあげたい」と思って作っている場合は微妙な気持ちになりますね。
夫婦で、何のためにお弁当を作るのか?を一度話し合ってみるといいかもしれませんね。
大きな節約にはならない
お弁当を作る大きな理由として、「食費の節約」があると思うのですが、毎日お弁当を作る主婦の方は「いくら節約になるといっても無料では作れない」ということは痛感されていると思います。
お弁当には卵かけごはんや納豆ご飯を入れるわけにもいきませんし笑、おかずを弁当箱いっぱいに詰めようとすると材料費はかなりかかります。
私も常々、お弁当は節約になるはずだけど一食数百円はかかっている気がする…と思っていました。
そこで今回、細かく1食あたりの金額を計算してみました。
例えば
- ごはん
- 卵焼き
- 鮭の塩焼き
- ピーマン炒め
- ウィンナー
のお弁当を作ったとします。
ご飯はごく標準的な5kg2000円のものを使ったとして(5kg≒34合)、1食分の0.5合だと30円はかかります。
同様に、
- 卵焼きは1人分は卵1個でできるとして20円
- 鮭は少々お高いので1切れ150円ほど
- ピーマンは2個使うと最低でも40円ほど
- ウインナーは2本使うと1パック150円・6本入りの商品なら50円ほど
かかります。
これで食材だけで290円、さらに調味料や光熱費もかかってきます。
最低でも毎食300円はかかる、と思っておいていいと思います。
ただ、職場で社員食堂が整備されている会社の場合は、一食300円程度で温かいごはんを食べられることもありますよね。
実際、うちの主人の職場はそういったところなのでお弁当を作っても1食あたり数十円節約できるかどうか?くらいしか節約になりません。
また、コンビニでパンや弁当を調達すると300~500円くらいでお腹を満たすことも可能です。
こうやって考えると、外に定食ランチに行くよりは安く節約が可能ですが、社員食堂やコンビニと比べてしまうとあまり節約にはならないことがわかります。
ただし、夫婦2人、毎日900円のランチに月20日行くところを全てお弁当を作れば
(900-300)×2×20=24,000
と、24,000円/月もの節約になるのは大きい、ということはお伝えしておきます。
共働きで多忙でもお弁当を作るのは何のため?
共働きなら、時間はより貴重になってきますがそれでもお弁当を作るのはなぜなのか、は夫婦で考えておくことをおすすめします。
うちの場合、「結婚しているのにお弁当も奥さんに作ってもらえないなんてかわいそう」と主人の同僚に思われたくないから、なんて理由で作っていたこともありました。
でも、「よそはよそ、うちはうち」ですし。他人にどう思われるか?は横に置いておいて、「結局何のためにお弁当を作るのか」を考えてほしいです。
うちは、「社員食堂やコンビニ弁当の味は画一的であまりおいしくない」と主人に言われることもあって、なるべくお弁当を作ろう、という風に落ち着いています。
また、先ほど「手作り弁当は社食やコンビニ食品に比べると大きな節約にはならない」と書きましたが、同じコストがかかるのであれば、手作りの方が良い材料を使っている可能性が高いです。
(手作りは人件費がかからないため)
実際、コンビニ食品や社食には外国産の食材も多く使われていますし、添加物なども無視できません。
「大した節約にならなくても、おいしさや健康に配慮したい」とお弁当を作っています。
逆に、「2人が考えるお弁当を作るメリット」が、「出来合いのお弁当を選ぶことで生まれる時間節約のメリット」を上回らないのであれば、無理してお弁当を作らなくてもいいのかな…なんて思います。
共働きで時短で楽にお弁当を準備するコツ7選
ここまでお弁当作りの大変さを見てきましたが 冗談ではなく、共働きでお弁当を頑張って作っていたら睡眠時間が減るので寿命が縮まる…?とまで、思ったことがあります。
弁当を作るために朝30分早く起きてお金を節約できたとしても、健康を損ねたら元も子もありません。
そこで、時短でとにかく楽にお弁当を作る方法を7つご紹介します。
一段弁当が圧倒的に楽!
まず、私が結婚後にお弁当を作るようになって思ったのが、「一段弁当箱の方が圧倒的に楽できる」ということです。
二段構成になったお弁当箱はごはんとおかずが別々だし見た目もスタイリッシュ、な気がしますが、作る方にとっては辛いです。
なぜなら、おかずを作る時間が全くない日に「急遽チャーハンや焼うどん、主食一点弁当を作りにくい」からです。
また、ごはんの上にお肉や鮭をドーンとのせる「のっけ弁」も作りにくいです。
さらには二段だと洗い物も多く、大変…!
彩りが悪くてもよしとする
お弁当は赤、黄色、緑などカラフルな色合いで作るのがおいしそうですが、いつも見た目にこだわったおかずを作ることは難しいです。
彩りが寂しい日のために、カラフルな使い捨てカップ(仕切り)を用意しておけば、華やかなお弁当が作りやすいです。
また、おかずも3品用意できれば十分!と思って、頑張って作りすぎないのがコツです。
ごはんのお供でマンネリ回避
お弁当がマンネリ化して作る方も食べる方も飽きてしまう、という場合はごはんにかける物で一工夫、というのが簡単でおすすめです。
実際やってみるとわかるのですが、お弁当の面積の1/2がごはん、ということが多いのでこの面積分、毎日変えるだけでも大きく見た目が変わりますよ。
ちょっと考えてみただけでも、ごはんのお供はこんなにあります。
- のり
- 梅干し
- 紅しょうが
- しそひじき
- サケフレーク
- 胡麻
- 塩昆布
- ふりかけ
ごはんのお供は味がしっかりついている分、日持ちがするものも多いですよね。
共働きで普段頑張っているからこそ、ちょっとお金をかけておいしそうな物をいろいろ試す、も楽しみになりますよ。
お弁当に大活躍の食材を常備する
すぐにおかずの一品になり、毎日入れられる食材をストックしておくと楽です。
特にお弁当は水分が多いものは入れにくく悩みますが、以下のような定番食材でパターン化すると頭を使わず毎日作れますよ。
卵
お弁当の大定番といえば卵ですね。
- 卵焼き
- 潰し目玉焼き(両面焼いて黄身に火を通す)
- スクランブルエッグ
- ゆで卵
など、簡単に作れるおかずがたくさんあります。
特に、卵焼きを作るときには
- 具を芯にして巻く(海苔、チーズ、ウィンナーなど)
- 細かい具を混ぜ込んで焼く(ネギ、じゃこ、青のり)
などのアレンジをすると毎日作っても飽きが来ません。
前日の残り物おかずを混ぜ込んでもOKです。
ブロッコリー
緑のおかずとして大活躍するのがブロッコリーです。
火を通すので傷みにくく、職場で温めなおして食べるお弁当にも入れやすいです。
きゅうりやホウレン草などとは違って、水分が出にくいのも◎
小房に分けてまとめてゆでておいて、当日何かと炒めてもいいですし、使う分だけ切ってレンチンするだけでも一品になります。
ちなみに、夏などブロッコリーがない季節は冷凍ブロッコリーや冷凍枝豆を活用するのがおすすめです。
ミニトマト
割と1年中手に入りやすいミニトマト。
洗って入れるだけで1品になり、赤色がきれいなのでお弁当のアクセントになります。
我が家ではミニトマトを買うと1パック分洗って水けを拭き、保存用タッパに入れて保管。
いつでもお弁当箱に入れるだけでOKの状態にしています。
カツオ削り節
常温でストックしやすいカツオ削り節は意外とお弁当に役立ちます。
- 副菜に旨味を添えるたんぱく食材として
- ふりかけ代わりとして(醤油で和えてご飯に敷く)
- おかずの下に入れて汁漏れ対策に
鰹節の小袋は場所も取りませんし、使い切りやすいのでぜひ常備したい食材です。
共働きのお弁当は作り置きに頼る!
平日はとにかく時間がない!ということであれば、土日に作り置きをする、というのもおすすめです。
きちんと味付けをして清潔に保管し、弁当の持ち運び時に保冷剤を使えば数日~5日くらい経ったおかずを持って行くことも可能です。
こちらが実際に私が作り置きおかずの参考にしている本です。
どちらの本も、レシピごとに保管可能な期間が書かれていて便利ですよ。
私は良く作るレシピ、美味しいレシピに付箋を貼ってすぐ開けるようにしています。
【写真左の本】⇒つくりおきおかずで朝つめるだけ!弁当
この本は人気料理家さんの本で、つくりおきなのに味も絶品のものが多いです。
レンジで作れるおかず、漬けるだけのおかず、など作り方別の副菜レシピが充実しているのもポイントです。
【写真右の本】⇒つくおき 週末まとめて作り置きレシピ
こちらの本は、より簡単に作れるおかずばかりが載っているので、とにかくパパっと作りたい方向けです。
1週間分のおかずを数時間で作る際の段取りや工程が書かれたページもあるので参考になりますよ。
自家製冷凍食品
自分で冷凍食品を作るという方法もあります。
これなら、作り置きしたおかずを弁当に入れるのは怖い、という方もチャレンジしやすいのではないでしょうか。
小分けカップにおかずを取り分け、冷凍すれば使うときはカップごと取り出して解凍するだけで使えて便利です。
丸ごと冷凍弁当もあり
ちょっと驚きかもしれませんが、お弁当丸ごと冷凍してお弁当にする、という方法があるのはご存知ですか。
その手があったか~、と私も思ったのですが、これが本当に楽です。
- 週末にまとめてお弁当を作って冷まして詰めた後(ごはん、おかずとも)、冷凍庫にまとめて保管。
- 当日の朝冷凍庫から弁当を取り出して保冷剤なしで持って行く。(お昼まで自然解凍)
- お昼になったらレンジでチンして食べる
という手順でできます。
食感も意外と悪くなく、丸ごと冷凍のわりに普通のお弁当と変わらないのでぜひ試してみてください。
(ただしレタスやトマトなど生野菜は入れられません)
本当に朝することと言えばお弁当箱をランチクロスで包むことぐらいなので、平日朝どんなに忙しくてもできます♪
注意点としては、「冷凍庫スペースをかなりとること」があります。
夫婦2人分×5日分、となると冷凍庫にかなり余裕があるお宅しか難しいということはお伝えしておきます。
食材宅配サービスならおかずを楽に準備可能
弁当の時短の方法をご紹介してきましたが、市販の冷凍食品に頼る、という方法もあります。
特におすすめなのが、食材宅配サービスで冷凍食品を注文する、という方法です。
食材宅配サービスでは各会社が独自の基準で商品を扱っているため、素材にこだわっていたり、使い勝手を追及していたり、と他で買えない冷凍食品を買うことができます。
種類豊富な冷凍食品が嬉しいコープデリ
食材宅配サービスの中でも冷凍食品の数が多くておすすめなのがコープデリです。
こんな風にお弁当おかずばかりが集まったページがあるので選びやすいです。
産直素材の卵で作ったオムレツや北海道産栗かぼちゃのコロッケなど、こだわり商品が並びます。
また、こんな風に素材の冷凍食品も豊富にそろいます。(しかも国産が多くて嬉しいです!)
冷凍野菜は洗う・切る手間を省けるので冷凍庫にあると本当に楽です。
そして、宅配なので家に週に一度配達してもらえる、というのは本当に楽です。
買い物からお弁当作りまで、可能なところは楽をしたいですね。
ちなみに、コープデリは関東しか配達がありません。それ以外にお住まいの方は全国配送可能なOisixの検討をおすすめします。
こだわりのオイシックス品質の冷凍食品が主菜から副菜まで揃います。お弁当作りが楽になりますよ。
共働きのお弁当作り まとめ
共働きのお弁当事情と、少しでも楽に作るコツをご紹介してきました。
働いているのにお弁当も作るというのは大変ですが、だからこそ持って行けたときは達成感がありますし、午後からの仕事を頑張る活力になります。
私も、「作れるときだけ作る」「冷凍食品など便利な食品にも頼る」など、気楽に続けていきたいと思っています。
お互い弁当ライフを楽しんでいきましょう!
おすすめの食材宅配サービス
私が試した食材宅配の中でおすすめのサービスをランキングで紹介しています。