冷凍庫に常備しておくとチンするだけでできたてのように美味しいご飯が食べられる冷凍食品。
でもその魅惑のおいしさに「実は健康に悪いの?」と不安になりますよね。
そこで今回は冷凍食品が体に悪いと言われる理由と、数ある冷凍食品の中でもおすすめしたい優良商品をまとめました。
目次
冷凍食品は体に悪いって本当?
なんとなく不安になる、冷凍食品は体に悪そう、というイメージですが実際はどうなのでしょうか?
冷凍食品が体に悪い理由を4つご紹介します。
添加物が多い
冷凍食品は通常-18度以下で保存するため、他の加工食品に比べて、保存料が使われていないことも多いです。
それでも、味付けや見た目をよくするために多数の添加物が使われています。
合成着色料や化学調味料、発色剤など安全性に疑問が残る添加物が多いのも事実です。
当然ですが、素材そのものを冷凍した冷凍野菜のような商品より、味がしっかりつけられた「調理済み」商品の方が多くの添加物が使用されています。
油が酸化しやすい
最近は揚げた状態で冷凍された商品も多いです。
ただ、揚げる工程では過酸化脂質ができるなど、油の変質が起こっています。
冷凍食品は長期間保存ができますが、揚げ油の酸化を止めることはできないため、早めに食べることをおすすめします。
栄養バランスが偏りがち
冷凍食品はパッと食べておいしく、満足感のあるメニューにする必要があり、どうしても炭水化物や脂質がたっぷり含まれたものが多いです。
(もちろんそうではない野菜ミックスのような冷凍食品もありますが。)
冷凍食品ばかりに頼っていると、高カロリーの食事になりがちなことには注意が必要です。
また、「わかりやすくおいしい」味付けにする必要もあるため、家庭料理に比べて塩分の摂りすぎになりやすいことも指摘されています。
外国産の食材が多い
外国産の食材が全て悪い!ということはありませんが遺伝子組み換えの問題や残留農薬の問題など、国産に比べてリスクが高いと言われています。
その代わりに弁当や冷凍食品などの加工品に外国産原材料が使われていることが多いです。
冷凍食品に含まれる安全性が疑われる添加物3つ
先ほどもご紹介しましたが、冷凍食品には高度に加工した食品が多く、添加物が何種類も使われていることも普通です。
その中でも、特に冷凍食品に使用されることが多く、安全性がはっきりしないものについて3つピックアップしてご紹介します。
PH調整剤
PH調整剤は食品の賛成~アルカリ性の度合いを調整することで味や品質、色、弾力性を保つことができる添加物です。
食品に雑菌が増殖しないように、という目的でも使用されています。
原材料に「保存料」とあると敬遠されるため、PH調整剤を使用する、というようなカラクリもあります。
本来は保存料が不要なはずの冷凍食品ですが、腐敗を防ぐ以外にもメリットがあるということで使用されています。
加工デンプン
加工デンプンとはでんぷんに様々な薬品で化学反応を行い、作られた合成添加物です。
名前を見ると馬鈴薯のでんぷんのような、マイルドな印象を受けますが実態は合成化合物です。
また、加工デンプンとして表示できる化学物質には11種類もあり、どの種類が使われているかも表示からはわかりません。
さらに加工デンプンには不純物に関する規定がないため、反応に使われた化学薬品が残存しているリスクが指摘されています。
カラメル色素
着色料として、多くの冷凍食品に使われているカラメル色素。
カラメルというと砂糖で作ったカラメルソースなど、自然で良いイメージがありますが、カラメル色素は糖類に薬品を加えて作った合成着色料です。
また、ひとくちにカラメル色素といっても使う化学薬品などの違いから4種類に分けられ、そのうち2種類に発がん性物質が含まれています。
食材をあぶったようなコクが出る便利な着色料なので多くの加工食品に含まれています。
実は冷凍食品にはメリットもある!
冷凍食品の怖い面ばかりを紹介してきましたが、実は冷凍食品にはメリットもあります。
冷凍ならではの優れた点をご紹介します。
急速冷凍なら栄養を保てる
冷凍をすると栄養がほとんど残っていなさそうに思ってしまいますが、実は急速冷凍をすれば栄養を残したまま保存することが可能です。
また、一般的な冷凍野菜などはその野菜が多く採れる旬の時期に収穫したものを保存しているので、栄養価が高いです。
使い易く便利
冷凍野菜の商品には洗浄・カット・下ゆで済みの商品も多く、便利に使えると人気です。
冷凍野菜って、めっちゃ便利
下茹で済みで☠️アク抜きしないで良いし、
使いたい分だけ解凍せずにそのまま使えるコープの冷凍ほうれん草1袋の量は、
生に換算すると、1.5束分もあるそうです。これで200円なら生と変わらないし、時短できるし、
活用しなきゃ損でしょう♀️✨#冷凍野菜は神 pic.twitter.com/yGsjeM0J0R— みそしょうゆ (@coop_monday) January 28, 2020
材料の一部としてスープやパスタなどにさっと冷凍のまま使える冷凍食品を使えば、食べる品目数を簡単に増やすことができますね。
シンプルでおすすめの冷凍食品5選
上で見てきたように冷凍食品にはたくさんの食品添加物が使用されていますが、そんな中でもできるだけシンプルな原材料にこだわったものもあります。
ここで、おすすめの冷凍食品を5つご紹介します。
国産小麦 さぬきうどん
うどんなら、同じテーブルマークのカトキチ さぬきうどん 国産小麦を推してます!
#冷凍食品総選挙 pic.twitter.com/8iA5CkDJUY
— miwatch the HUMAN -ミワッチ- (@miwatch007) April 16, 2019
【原材料】めん(小麦粉、食塩)
原材料は小麦粉と食塩だけ、というシンプルさが素晴らしいです。
冷凍うどんはどこの会社でも加工デンプン(麺のもちもち感を出す)が入っているところが多い中、無添加、かつ国産小麦なのは嬉しいですね。
具だくさんエビピラフ
味が付いた主食系の冷凍食品の中では、パスタや焼きそばよりごはんものの方が全般的に添加物は少ない印象です。
今回いろいろリサーチした中でも、特に添加物が少ないのは味の素の具だくさんエビピラフでした。
晩御飯、味の素、具だくさんエビピラフ~♭
名前の通り、エビ多いですね^^しかーし、450gだったか、今の私には多い…ご飯ものは昼も食べたのでパスタにしてもよかったか^^; pic.twitter.com/MqrH2rPblG
— フィンブル (@finblue_s_s) May 5, 2019
【原材料】米、野菜(スイートコーン、にんじん、さやいんげん、赤ピーマン、たまねぎ)、えび、マッシュルーム、 野菜加工品、食塩、ブイヨン風調味料、砂糖、バター、植物油脂、ワイン、卵白、焦がしバター風味油、香 辛料、でん粉、チキンエキス、アサリエキス調味料、魚介エキス調味料、発酵調味料、ナチュラルチーズ、 バターオイル、いため油(ラード、なたね油)、調味料(アミノ酸等)、(その他 小麦、かに、大豆、豚 肉由来原材料を含む)
原材料の品目数は多めですが、添加物といえば調味料(アミノ酸等)くらいしか見当たらないため、シンプルな材料でできているといえます。
衣がサクサク牛肉コロッケ
こちらはお弁当にも便利な牛肉コロッケです。
冷凍食品界の中でも本格炒め炒飯と衣がサクサク牛肉コロッケは群を抜いてると思う。奇しくも両方ニチレイだった。 pic.twitter.com/Sl6704CEMx
— リリス (@dq10_lilith) August 28, 2014
【原材料】野菜(ばれいしょ、たまねぎ)、牛肉、砂糖、しょうゆ、粒状植物性たん白、ビーフオイル、小麦粉加工品、みりん、パン粉、食塩、香辛料、しょうゆ加工品、衣(パン粉、植物油脂、粉末卵白)、揚げ油(大豆油、なたね油)、加工でん粉、酢、アセロラ濃縮果汁、増粘剤(キサンタンガム)、(原材料の一部に卵を含む)
加工でん粉が使われているのは気になりますが、着色料や保存料、化学調味料は使われていません。
ニチレイでは子供が毎日のように食べるお弁当に活用される冷凍食品だから、ということでできるだけ添加物を減らした「お弁当にGood!」シリーズを展開しています。
ゴールド肉まん
肉まん・あんまんで有名な井村屋から販売されているプレミアムな素材でできた肉まんです。
こんな時間ですが、#井村屋 さんのゴールド肉まんが、めちゃ美味しいです。おすすめ^_^
今、2つ目食べてるのが隣に居ます😅しらんよ〜。 pic.twitter.com/wdAbNGijap— パセリ (@seedpaseri) January 12, 2019
【原材料】小麦粉(国内製造)、豚肉、たまねぎ、砂糖、ばれいしょでん粉、ラード、豚脂、しょうゆ、脱脂粉乳、イースト、食塩、こんにゃくいもペースト、麹調味料、香辛料、えび調味料/調味料(アミノ酸)、膨脹剤、(一部に乳成分・小麦・えび・大豆・豚肉を含む)
「調味料(アミノ酸)」とあるので化学調味料は使われていますが、これと膨張剤しか添加物が使われていないのは他の肉まん商品の中では少ない方なのでおすすめです。
ホクレン北海道産 かぼちゃ
冷凍野菜からも1つご紹介します。
冷凍の野菜は添加物不使用のものは割と多い印象ですが、中国産やメキシコ産、タイ産野菜のものが多いです。
その点ホクレン(札幌市中央区に本所がある北海道における経済農業協同組合連合会)の商品は国産や北海道産にこだわっています。
【原材料】かぼちゃ(北海道産)
国産かぼちゃならではのほっくりした甘さがあり、解凍してそのまま食べてもおいしいです。
冷凍食品でも健康に配慮されているのは食材宅配サービス
添加物の使用が少ない冷凍食品を見てきましたが、本当に添加物が少ない商品は少ないです。
複雑で濃い味付けの方がやみつき感があったり、素材が良いものでなくてもごまかせるなんて事情もあるのだと思います。
正直、子供に食べさせたくない冷凍食品が多いのは事実です。
そこで、もっと安心して食べられる冷凍食品はないの?という方におすすめなのが食材宅配サービスです。
こだわりの商品ばかりを扱っているので、添加物は極力使わなかったり、国産材料にこだわっていたり、というところから2社ご紹介しますね。
生活クラブ
生活クラブは日本で使用が認められた添加物のうち約10%のみを使用可能、という食の安全にこだわった食材宅配サービスです。
国産の原材料にもこだわっていて、加工食品にも原材料の産地が書かれているものも多いです。
こちらは私も産後にお世話になった生活クラブの冷凍弁当です。
ワントレイに収まっていて、トレイごとレンジにかけるだけで食べられます。
そのカタログ掲載ページがこちら。
お弁当のおかず1つ1つの原材料が全て載っているので安心です。
量は多くはありませんが、素材の味がしっかりする、優しい味付けになっています。
他には冷凍オムライスもお気に入りです。
原材料はこちら。
手作りのような味わいで卵がふんわりとしていておいしいです。
私のイチオシは、丁寧に育てられたブランド豚である平牧三元豚を使用した帯広風豚丼の具です。
豚の味に深いコクがあって、甘辛味にマッチしてごはんが進む味です。
生活クラブで大人気の餃子は肉はもちろん、にんにくやしょうが、皮の小麦粉まで国産を使うこだわりようです。
化学調味料も使われていませんし、国産の薬味の風味がさわやかなあっさりしたお味です。
生活クラブは添加物はできるだけ使わない主義ですし、使うときでもできるだけ安全性の高い作り方のものを使用するなど配慮されています。
また、遺伝子組み換え作物対策も徹底されているのが安心できるポイントです。
上でも紹介した餃子などを無料でお試しする方法など、生活クラブの詳細についてはこちらの記事にまとめています。
わんまいる
わんまいるといえば食材の100%が国産、にこだわる冷凍のお惣菜です。
味付けも上品で濃すぎず、冷凍食品なのにほっとする味わいのごはんが食べられます。
主菜1品+副菜2品がそれぞれ小分けパックになっているので、セットで食べてもいいですし、晩御飯のおかずがさみしい時に1品だけ使ってもOKです。
↑こちらは私一押しの「北海道産鮭の塩焼き」の献立で、冷凍食品の概念が覆るおいしさでした。
価格や実食レビュー、お得なお試しセットなどの情報はこちらの記事にまとめています。
冷凍食品とは上手に付き合う! まとめ
いかがだったでしょうか。
「時短でごはんを用意したい、小腹を満たしたいとなると体に悪い物にも目をつぶらないといけないのか…」と思いますが、シンプルな原材料で作られているものもきちんとあります。
忙しい現代では毎日100%手作り、は難しいですよね。
そんなとき、原材料にこだわった食材宅配サービスを知っていればかなり食事作りの負担&安全性の不安は軽減されるので検討してみてほしいです。
こちら↓の記事では添加物全般の排除にこだわった食材宅配サービスランキングをご紹介しています。
おすすめの食材宅配サービス
私が試した食材宅配の中でおすすめのサービスをランキングで紹介しています。