食材宅配を利用したいけれど、食品に含まれる添加物が気になる、どこか配慮された会社はないの?とお探しではありませんか。
そこで今回は大手食材宅配サービスを食品添加物の観点で安全性が高い順にランキング。
宅配弁当やミールキットでもなるべく無添加にこだわったおすすめの会社もご紹介します。
目次
食品に含まれる添加物が気になる!
無添加にこだわる食材宅配をご紹介する前に、少しだけ添加物の危険性についてご紹介したいと思います。
日本は添加物大国と言われ、1500種類ほどの食品添加物の使用が認可されています。
添加物の役割には
- 品質を保つ
- おいしくする
- 栄養価の強化
- 製造に必要(例:水と油を混ぜ合わせる乳化剤)
がありますが、食品を安いコストで製造するために入れられているものも多いです。
粗悪で安い食材を使い、そのままではひどい味であるため添加物で旨味を補ったり、添加物で食材を水増しして多く見せたり、ということが平気で行われています。
もちろん、厚生労働省では食品添加物の安全性を確認するテストを行っていますが、あくまでそれは「急性毒性がない」(=直ちに影響はない)ということを確認しただけです。
添加物の中には催奇形性(胎児に奇形を引き起こす性質)や発がん性のあるものも多くあります。
さらに何十年も添加物をとり続けた場合の影響や複数の添加物を摂取した場合の毒性など、わかっていないことだらけの中、食品添加物は今日も多くの食品に使われています。
そもそも無添加とは曖昧な基準
無添加の食品がよい、と「無添加」表示のあるものが魅力的に見えますが、そもそも「無添加」とは曖昧な基準です。
特定のものが添加されていない、ということしか意味していないため、何が無添加なのか、という明確な規定はありません。
食品において無添加というと「食品添加物(=食品製造の際に添加する物質)が全く使用されていない」と思ってしまいますよね。
ですが、実際はある特定の添加物(例えば合成保存料)だけが無添加、というだけのことも多いです。
また、こんな例もあります。
豆腐を固めるにがりは食品添加物に分類されますが、にがりは長く使われてきて安全性がほぼ確認されている添加物といえます。
また、固める添加物なしに豆腐を作ることはほぼ不可能といえます。
この記事でも「無添加」という言葉を使用しますが、「添加物をなるべく使用しないように配慮している」といった意味で使用するということをおことわりしておきます。
外食やコンビニ弁当は添加物だらけ!?
スーパーやコンビニのお弁当はおいしくて安いので忙しいときに便利ですが数十種類単位の添加物が使われていることは珍しくありません。
また、日本の法律では、製造者が販売も行う場合は原材料ラベルは不要となっています。
手作りの料理でも添加物を食べている
また、出来合いの物を買わずに手作りしている、という場合も「添加物が少ない加工品を選ぶ」、などの考慮をしなければ大量の添加物を口にすることになると言われています。
ウィンナーや練り製品、漬物や調味料などありとあらゆる加工食品に添加物は含まれています。
食材宅配を添加物で比較
市販の加工食品に多く含まれている食品添加物ですが、安全に配慮した食材宅配サービスではなるべく使用しない努力をしているところが多いです。
大手の食材宅配7サービスにおける添加物使用の考え方と制限の基準をまとめて比較してみます。
サービス会社 | 添加物使用の考え方 | 使用制限の基準 |
オイシックス | 合成着色料・合成保存料を一切使用していないもののみを取り扱う | 8添加物を明確に禁止 |
コープデリ | 必要のない食品添加物は使わない、また、使う場合は有効な量だけ使う | 12添加物を明確に禁止 |
パルシステム | 必要のない食品添加物は使わない、また、使う場合は有効な量だけ使う | 国認可のうち約75%のみが使用可能 |
大地を守る会(大地宅配) | 食品添加物は原則使用を認めない。製造上必要不可欠な場合と伝統的な製法で長年にわたり使用が行われている場合に限り、使用を許容 | 国認可のうち約3%のみが使用可能 |
らでぃっしゅぼーや | できるだけ使わず、使う時は指定のものに限る | 国認可のうち約15%のみが使用可能 |
生活クラブ | 不要なものは使わない、使っているものは全て公開する | 国認可のうち約10%のみが使用可能 |
秋川牧園 | 化学合成添加物を使わない | 使用許可数の公開はないが、商品の原材料を見る限り基準は厳格 |
無添加にこだわる食材宅配ランキング
先ほど表に挙げた7サービスはどれも日本のルールより厳しく添加物を制限しているところばかりでしたが、その中でも特に厳しい3社を使用可能な添加物が少ない順にランキング形式でご紹介します。
また、添加物を気にしている方にとっては各商品の原材料が注文時にわかることが重要だと思います。
ランキング中には原材料表記が商品カタログやサイトにあるかどうかも書いています。
有機野菜や自然食品宅配のパイオニアともいえる大地を守る会。
食品添加物の使用も最低限で、なんと国認可の約3%のみが使用可能、という厳しい姿勢を貫いています。
「それなら便利な加工食品や冷凍食品の数が少ないのでは!?」と思われるかもしれませんが、取り扱い点数は多く、安心の時短商品が豊富に揃います。
調味料や総菜、パンなどの原料も大地を守る会が定めた農産物、水産物、畜産物の基準を満たしている物が優先して使われているため、どれも高品質です。
配達可能地域 | 全国 |
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添加物の使用制限 | 国認可のうち約3%のみが使用可能 |
カタログへの原材料表記 | なし |
サイトへの原材料表記 | あり |
生協の中でも特に食の安全に厳しい生活クラブでは国認可の添加物のうち約10%のみが使用可能です。
食品添加物を使用している場合、例えば「カラメル色素」でも、発がん性のリスクが低い製造方法のものを採用するなど細かい配慮がされています。
商品全体の数が元々あまり多くないこともあって、1位の大地を守る会に比べると加工食品の取り扱い点数は少ないですが、冷凍弁当や総菜なども毎週しっかり掲載されています。
生協サービスなので、安全性への強いこだわりがあってもお値段が比較的安いのが人気の秘密です。
配達可能地域 | 近畿~北海道の21都道府県 |
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添加物の使用制限 | 国認可のうち約10%のみが使用可能 |
カタログへの原材料表記 | あり |
サイトへの原材料表記 | なし |
おいしい低農薬野菜が自慢のらでぃっしゅぼーや。
加工食品の安全基準もしっかりしていて国認可の添加物のうち約15%のみが使用可能になっています。
RADIXという独自の安全基準があり、消費者の安心のために厳しい品質管理が行われています。
らでぃっしゅぼーやの野菜とたれがセットのミールキットも人気で、商品カタログ掲載の調味料がベースのたれで化学調味料に頼らない味付けができます。
カタログ、サイト共に商品の原材料表記があり、どちらを使っても全ての原材料をチェックしたうえで購入できるのは安心です。
配達可能地域 | 全国 |
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添加物の使用制限 | 国認可のうち約15%のみが使用可能 |
カタログへの原材料表記 | あり |
サイトへの原材料表記 | あり |
その他無添加でおすすめの食材宅配
添加物は製造時に商品を形作ったり保存性を高めるために入れることも多いので弁当やミールキットを添加物なしで作ることは企業からすると難しいことです。
そんな中、できるだけ添加物の使用を抑えた商品を提供している会社を2つご紹介します。
無添加にこだわる夕食宅配や宅配弁当
わんまいるは合成保存料・合成着色料無添加
すべて国産の食材(主原料)を使い、おいしさにこだわった冷凍惣菜のわんまいる。
合成保存料、合成着色料は使用していません。
天然だしにもこだわりがあり、いりこや鰹、昆布を使用しているのも嬉しいポイントです。
ミールキットで無添加にこだわる会社
ヨシケイでは添加物の低減に取り組んでいる
夕食食材をレシピと共に毎日届けてくれるヨシケイ。
「化学合成食品添加物を極力使用しない」として、国の基準より厳しいヨシケイ独自の食品添加物基準「Yリスト」を定めています。
また、開発する献立では添加物等の摂取を通常の1/4に減らす努力を行っています。
↓こちらは食材の中に入っていた無塩せき(=発色剤不使用)のウィンナーです。
「亜硝酸ナトリウム」などの発色剤が使われていないことが分かると思います。
食材宅配を添加物で比較 まとめ
いかがだったでしょうか。
食品添加物に配慮した食材宅配サービスをご紹介してきました。
もはや添加物を完全に摂らない生活は不可能、といえるくらい私たちの身の回りは食品添加物であふれていますが、安全性がはっきりしない限り、なるべく摂らないに越したことはありません。
そんな中、「食品添加物を気にしてばかりいたら友達とのお付き合い(お家へのお呼ばれや外食)もできない」という意見もあります…。
それでも、家の外での食事は目をつむるとして、家での食事は気を付けたいな、と私は思っています。
食品添加物にしっかり配慮した食材宅配サービスを選んで家族の健康を添加物のリスクから守りたいものですね。
おすすめの食材宅配サービス
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