食材宅配を利用したいけれど、国産の原材料や食品にこだわったところはないの?とお探しではありませんか。
そこで今回は宅配弁当やミールキット、生鮮食品を扱う大手食材宅配サービスを「国産へのこだわり」の観点でピックアップし、おすすめをご紹介します。
家族のために安心できる食事を準備したい方必見です。
輸入食品の安全性の問題点とは?
国産にこだわる会社をご紹介する前に、まず国産ではない食品、つまり輸入食品は何が危険なのでしょうか。
安全性が心配な理由を4点ご紹介します。
遺伝子組み換えの問題
外国で大量生産されている安い作物には遺伝子組み換えのものが多く含まれています。
特に外国産のトウモロコシ、大豆、菜種などは遺伝子組み換えのものが多く流通しています。
遺伝子組み換えによって付加される特性には「除草剤耐性」(除草剤をかけても雑草だけを枯らすことができる)、「殺虫性」(作物を食べた虫を殺すことができる)などがあります。
1つの遺伝子が持つ特性だけに着目してバクテリアの遺伝子を植物に組み込む(種を越える)などの操作が行われていますが、安全性や環境への影響は不明なままです。
また、農薬に耐性のある作物ができることによって、大量の強い農薬を使用することが促進されている点も問題視されています。
ポストハーベストの問題
ポストハーベストとは収穫後の作物に防腐剤や防カビ剤をまくことで、長い船旅にも耐えられるようにと強力な薬剤が使用されています。
ポストハーベストで使われる農薬の中には日本では使用を許可されていない農薬も含まれているため、問題になっています。
残留農薬の問題
2002年に中国産冷凍ホウレンソウから基準値を大きく上回る残留農薬が見つかり、話題になりました。
厚生労働省は国産農産物と同様、輸入農産物でも残留農薬のピックアップ検査を行ってはいるのですが、検査をすり抜けて食卓にのぼる農産物がある可能性は否定できません。
水や土壌の汚染問題
特に中国では野菜を作るための地下水が重金属などで汚染されている、という問題があります。
中国では工場排水の規制が日本よりも甘いため、直接川に流すと魚が死んでしまうような水でも放流が可能です。
そのため、水の汚染、さらにはそれによる土壌の汚染はかなり深刻だといわれています。
加工食品や外食産業に多い中国産野菜
ここまで輸入食品の問題点について見てきましたが、「輸入食材の中でも特に中国産には気を付けている」という人は多いのではないでしょうか。
特に日本の中国産野菜の輸入量は年々増えています。
ただ、スーパーなどで中国産野菜が売られているのを見ることはほとんどありません。
これは、生鮮食品を販売するときには産地を明記しなければいけませんが、「中国産」と書くと売れないことが多いからだそうです。
その代わり、「中国産」の表示が不要な弁当や総菜などの加工食品、外食産業で大量に使われているのです。
安い外食や総菜、加工食品などには安い原材料が使われている、と思った方がよさそうです。
食材宅配サービスで国産にこだわりがあるおすすめの会社
輸入食品の問題点や危険性がわかったところで、国産食品にこだわる食材宅配サービスをご紹介します。
外食や一般的なお弁当などでは外国産の食品は当たり前のように多く使われている中、国産にこだわった食材宅配サービスを使えば買い物や調理の手間を減らしながらなるべく国産の食べ物を摂ることが可能です。
宅配弁当でおすすめの会社、ミールキットでおすすめの会社、生鮮食品~加工食品(食材単体)でおすすめの会社と3つに分けてご紹介します。
宅配弁当で国産材料にこだわる会社
毎日の食事を電子レンジや湯せんで簡単に準備できて便利な宅配弁当。
ただ、食材宅配サービスの会社を何十社もリサーチしていますが、
食材単体 < ミールキット < 宅配食
とその会社がメインで扱う物の加工度がアップするにつれて、扱う食品の輸入品の割合が高くなりがちです。
それでも国産食材にこだわったお弁当、総菜を選びたいという方におすすめな会社をご紹介します。
わんまいるは国産食材100%
まずおすすめしたいのが冷凍惣菜のわんまいるです。
食材(主原料)は国産を100%使用していて、宅配食業界ではかなり国産に力を入れた会社です。
魚や肉などのメイン食材は「石巻産」「紀州産」など都道府県名まで表示し、希少な銘柄肉が使用されていることもあります。
野菜もすべて国産を使用しているので安心して食べることができます。
ウェルネスダイニングも国産原材料を豊富に使用
制限食が必要な方やカロリーを抑えて食事をとりたい人におすすめなのがウェルネスダイニングの冷凍弁当です。
「気配り宅配食」という名前で冷凍弁当が6種類あるのですが、その中でも(厳選)栄養バランス気配り宅配食は食材全体に対して国産のものを8割も使用し、中国産食材は使用していません。
その他の5コースは国産食材と外国産食材を半々の割合で使用しているということで、宅配食の中では国産食材の割合が高めになっています。
ミールキットで国産材料にこだわる会社
次にご紹介するのがミールキットで国産の原材料にこだわる会社です。
ヨシケイは国産食材中心
夕食食材をレシピと共に毎日届けてくれるヨシケイですが、食材はほとんどが国産です。(牛肉はオーストラリア産)
食材と共に配達される食材のリストにはどこ産の食材なのかがまとめられていて大変丁寧です。
地産地消を目指して厳選された食材は新鮮で、私がいろいろ利用したミールキットの中では鮮度が一番でした。
パルシステムは国産食材中心
食の安全性や産地にこだわった生協である、パルシステム。
パルシステムのミールキット「お料理セット」ではお肉や野菜は国産になっています。
野菜はカット済みが基本なので、面倒な細切り等は不要で楽に晩御飯の準備ができます。
「3日分の時短ごはんセット」(食材は国産中心)という商品も人気で、晩御飯3日分の食材とレシピがセットになっているので献立を考えるストレスから解放されます。
↓こちらは3日分の時短ごはんセットの食材例です。
オイシックスは国産食材中心
おしゃれな主菜+副菜の献立が簡単に作れるオイシックスのミールキット。
セットに入っている食材は国産が中心で、Oisix基準をクリアしたもののみになっています。
↓こちらはあるキットの原材料表示ですが、このように各材料の産地表示も見たうえで商品を購入できるので安心です。
生鮮食品から加工食品まで国産にこだわる会社
上でも少し書きましたが、外国産食品が多く入ってきているといっても、スーパーに並ぶ生鮮食品(青果、精肉、生魚など)は国産のものが中心です。
食材宅配でも生鮮食品はどこも国産中心に取り揃えられているため、どこを選んでも国産品は問題なく手に入ります。
その中でも冷凍食品や調味料、お菓子などの加工食品まで国産にこだわりがある会社を特にご紹介します。
生活クラブは国産+非遺伝子組み換えにこだわり
とことん国産にこだわった商品が豊富な生活クラブ。
カタログには全商品の原材料が載っていて、その産地まで表示があるため確認のうえ購入が可能です。
↓こちらは冷凍食品の原材料表示です。
生活クラブでは加工食品でも原材料の野菜や肉が国産なのは当たり前で(一部の例外はあるが、原産国の表記あり)、さらに遺伝子組み換え対策もしっかりされているので安心です。
(1つ上の写真中の「NON-GM」というマークが遺伝子組み換え対策済み商品であることの証で、微量原料も含め遺伝子組み換え作物は使用されていないことが明示されています。)
小麦粉などまで国産なので子供のおやつも安心して選ぶことができます。
国産や産直にこだわりがあるパルシステム
パルシステムはミールキットのところでもご紹介しましたが、生鮮食品の分野でも国産にこだわっています。
例えば精肉商品は全て国産で、さらに産直品の割合は牛90.7%、豚92.3%、鶏100%(2017年)と大変高いです。
加工食品でも国産材料や産直品を使用したものが豊富で、国産豚を使用したウィンナー、国産ビーフエキスを使用したコンソメなど、スーパーでは買えないようなオリジナル商品が自慢です。
他にすごいと思ったのが、「中国産原材料使用商品リスト」という、原材料のうち、配合比が5%以上の中国産原材料を使用した全商品を毎週リストにして公開している点です。
秋川牧園は国産+自社製造
秋川牧園の強みは自社の農場と工場を持っていることです。
遺伝子組み換え食品対策は、畜産の飼料にまで非遺伝子組み換えのものを使用するなど徹底しています。
自社で育てた鶏を使って自社工場で作った冷凍惣菜が豊富で、時短商品でも安心して食べられます。
↓こちらはカタログに載っていた、チキンナゲットの例です。
食材宅配で国産にこだわる会社 まとめ
いかがだったでしょうか。
食材宅配サービスで国産原材料にこだわる会社についてご紹介してきました。
安価な外食や一般的な加工食品、お弁当などの原材料は輸入食品だらけなのが実態です。
また、農林水産省によると、今や日本の食料自給率はカロリーベースで37%(2018年)と大変低いです。
私たち消費者が国産品を選ぶことは国産品を応援することです。
私たちの子供世代にも国産の豊かな食べ物を残すためにも、国産食材にこだわった食材宅配を選んでいきたいですね。
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